たなぼた日記

世間の出来事をつらつらと

イスラム国対等の陰にトルコあり。国際社会から非難される理由。

2019年現在ではイスラム国」は壊滅状態にあるが、一時期は世間を賑わせた。

その裏にはトルコが絡んでいたという。

どういうことか。

 

イスラム国とは2014年ごろに勢力を拡大した超過激派集団である。

アメリカのイラク攻撃によりフセイン政権が倒れ、イラク国内が内戦状態になり、国内が混乱状態にある中でイスラム過激派が次々と集まってきてイスラム国が形成された。

しかしあまりに過激なためイラク国内では支持を得られなかった。

 

一方隣の国シリアではアサド政権と反政府勢力の内戦が起きていた。

反政府勢力を応援する諸外国から武器や資金が流入していたが、イスラム国はここに目をつけシリアへ介入し、武器や資金を奪い勢力を一気に拡大する。

 

ではトルコがどう関わったのか。

エルドアンはアサド政権のやり方を嫌っていて、「アサド政権を、ぶっこわ~す」と常に言っていた。

つまり反政府勢力の肩を持っていた。その中にはイスラム国もいたのだが彼らの行動を黙認していたのだ。

ニュースでたびたびイスラム国は世界各国から若者を集めてテロ組織の一員にしていると報じられていたが、イスラム国を目指す際にはトルコ国境を越えなければならない。

しかしトルコは国境管理を厳しくはしなかったし、イスラム国の資金源である原油の密輸もトルコ国境で行われているのに見て見ぬふりをしていたのである。

 

トルコが本気で過激派を封じ込めようとすればできたはずなのに、それを怠ったために世界各国でイスラム国によるテロが過熱していってしまったともいえるのである。