実はブタ箱に入ってた⁉エルドアン、大統領までの道のり
トルコの大統領エルドアンは今や独裁者として国際社会から非難される立場になっている。しかしそんな彼にも今の地位を得るために長い苦労があった。
エルドアンは大学在籍時にイスラム主義政党の国民救済党で政治活動を始める。彼は熱心なイスラム信者だったからだ。
その後も政治活動を続け、そしてなんやかんやありイスタンブールの市長に選出される。
しかしとある集会でイスラム賛美の詩を朗読するがそれが大問題になる。
「モスクは我が兵舎 ドームは我がヘルメット 尖塔は我が銃剣」
ようするに「イスラム教徒のみんな、戦っちゃおーぜ!」的な発言。これが民衆を煽る宗教的な発言に当たるとされた。
なぜ宗教的な発言がダメなのか。
なぜならトルコは政教分離で政治と宗教を切り離してきた歴史があるからだ。
その後裁判にかけられ、なんと4年6か月の実刑判決が下され、被選挙権も剥奪される。
ちょっとかわいそうな気もするが、それだけ当時のトルコの政教分離がいかに厳格だったかが伺われる。
その後、釈放されたエルドアンは被選挙権を剥奪されたままにもかかわらず、以前在籍していた後継の党の党首に就任する。
免許ないのに皆が「車乗っていーよ」って言ってるから運転してるようなもんだ。
いかに彼が国民から人気があったかがわかる。
そうしてのちに被選挙権も回復し、首相に就任後、大統領の座へとのぼりつめていくのである。