たなぼた日記

世間の出来事をつらつらと

なぜ親日派?トルコの日本への想い。

トルコは親日派として知られているが、そこには長い歴史が関わっている。

 

きっかけは1890年に起きたエルトゥールル号事件がある。

オスマン帝国時代に派遣された軍艦エルトゥールル号が日本近海で台風に合い沈没してしまい500人以上の死者が出た。この時に地元の人々の懸命の救助活動で数十人を救い出すのである。さらに当時は台風で漁にも出れていなかったため食料の備蓄もわずかだったにもかかわらず、住民たちは卵やイモ、非常用のニワトリまで出せる食料をありったけ集め介抱したのだ。

そして日本政府は救助された人たちをトルコまで送り届けたのであった。

この出来事はトルコの学校の教科書にも載っていたという。

 

さらにその十数年後に日露戦争が起きる。

日露戦争は大国ロシアに小国日本が勝ったことでも知られている。

ロシアは極寒の国。国の港は冬になると凍ってしまうので経済や外交に大きな影響が出る。そのため何百年という歴史の中で幾度となく凍らない港を求めて南に侵略する傾向があった。トルコはロシアの南に位置しているので何度も侵略を受ける。

つまりにっくき相手なのである。

そんなにっくきロシアにあの恩ある日本が勝ったのだから「日本マジスゲー!日本サイコー!」なのである。

 

その他にも、イランイラク戦争時にトルコが日本人の救出にあたったり、トルコが地震に見舞われたときに日本がいち早く救援物資を送ったり仮設住宅を無償提供したりと、トルコと日本の間には長い歴史の中で築いてきた友好関係があったのだ。